
【アンケート結果発表】看護補助者の採用・定着について(2023年10月実施)
このたび、看護トップリーダーサロンでは、サロン会員のみなさまが、日ごろから困っておられる「看護補助者の採用・定着」についてご意見をいただくアンケートを実施いたしました。
実施日:2023年10月27日~31日
回答者:55人
①看護補助者の採用について、あてはまるものはどれですか?
②看護補助者の採用について、①で1,2と答えた方は、どのようなことに困っているか教えてください。
●多数回答があったもの
・応募者がいない(多様な勤務体系を募集要項に掲載しているが応募がない。日本人の応募がない。直接介助を希望する補助者が少ない。そもそも看護補助者という仕事を選択する人がいない。看護学校受験の前段階として看護補助者として就職する人が多かったが今は少なくなった。介護施設は処遇改善等で優遇されるため給与面で病院で働こうとする補助者がいない。など)
・若いスタッフの応募がない=高齢化している
・初めての方が多い
●派遣の利用について
・応募も少なく、派遣に頼らざるを得ない
・退職補充ができず、派遣を入れたが人件費が高いと言われてしまう。
・派遣会社からの紹介で外国人の方が入職すると、育成にスタッフが非協力的
●処遇について
・直雇の高齢化により世代交代の時期にあり、果たして低い時給で確保できるか不安
・正規職員になれないシステム、給与が一律であるため希望者がない
●その他
・補助者との協働が進まない。
・夜勤できる正職希望者が減っている
・応募があっても社会人としての実践力がなく採用に至らない
③看護補助者の採用について、①で4,5と答えた方は、取り組んでいることがあれば教えてください。
・派遣会社、担当者が変わらないので当院の欲しい人材を共通認識できており、定着率は高い。
・採用の広報活動
・ハローワーク、法人hp、法人の公用車㏚
・3を選択しましたが、実習の受け入れ,大学に訪問し卒業生の説明会に参加する
④看護補助者の定着について、あてはまるものはどれですか?
⑤看護補助者の定着について、④で1,2と答えた方は、どのようなことに困っているか教えてください。
●多数回答があったもの
・採用しても、すぐに辞めてしまう(1年未満で退職するケースが多い、など)
・夜勤者の定着が難しい。
・若いスタッフの採用がない = 高齢化(65歳定年予定者が毎年いる、など)
・他職種への転職での退職が年度途中にある。
●派遣の利用について
・病院採用と派遣、勤務時間の違いなどで、上手くまとまらない
・派遣は次々人が入れ替わる(派遣職員の定着率が50%、など)
●教育について
・経験のない方の応募が多く、指導するスタッフの育成が追い付いていない。
・未経験者の採用が多く、研修のみで退職される方もいて、指導したスタッフが疲弊する。
・指導方法が人によって違うため、混乱したり、その人に合わせた指導ができず辞めてしまう
・患者様、ご家族の要求も増えて来て補助者教育が課題となっている
●処遇について
・定員内職員でないため処遇改善が必要
・給与面を理由に、老人福祉施設等への転職が多い。
・非正規職員のため定着しない
・自分には出来ない、聞いていた内容と違う、思っていたのと違うなどの意見
●人間関係について
・看護師に比べて看護補助者は、人間関係のトラブルが多く、退職原因となることが多い
・ベテランが多いが、新しい人がなじめず定着しない事案が多い
⑥看護補助者の定着について、④で4,5と答えた方は、取り組んでいることがあれば教えてください。
●処遇について
・パートで入っても、正職員の枠が空いたら正職員になることができるので、正職員になれば辞めない。
・寮を優先で使用できるようにしている
●教育について
・研修(定期的開催、正規・パート・派遣問わず参加可、eラーニング利用+技術指導を実践 など)
・能力開発に対する教育支援制度設けている
・希望する方には介護福祉士・准看護師への進学支援をしている。
●その他
・委員会を作り活動している(補助者直接)
・他部署からの応援、業務内容の見直し
・関わり方の工夫(担当副看護部長をつけ細やかに、研修会などに看護部長が参加し意見のくみ上げ など)
・相手を尊重すること。同じ目的を持って協働する人と意識するよう病院スタッフを教育している。
★◇★◇★
「看護補助者の採用・定着」については、「組織運営を学ぶコース」の動画やワークショップで学ぶことができます。ワークショップでは直接、講師に質問ができ、他施設の取り組みも参考になると好評です。興味のある方は、ぜひこちらをご確認ください。